三月類がドミニオンするんじゃないかな

ボードゲームのドミニオンについて真面目に適当に語る可能性

ドミニオン秋の陣2ndに参加してきた話

atnd.org

11月10日に行われた有志によるドミニオンの大会、ドミニオン秋の陣に参加してきました。

この日の三月類とは何者か(大会開始前の話)

おそらく参加者の中ではかかる時間で考えれば最も遠い場所から来たため、東京の方々にはわざわざ遠いところからドミニオンを5回するためだけに来るなんて……と引かれる(そういうニュアンスじゃなかったかもしれない)。でも確かに言われてみれば異常な行動な気がしてきました。
受付で名乗ると早速「動画見てます」と過去の栄光を称えられる。今となっては嬉しさ半分、作っていないために申し訳なさ半分になります。「もう昔の話だなあ」などとこぼしてしまうと「もう作らないんですか?」と痛いところをつかれる。時間さえあれば全然作りたいと思っています。Twitchの配信では代わりにならんのかな……
www.twitch.tv
知らないだけかもしれないのでリンクをつけておきます。まあ聞き取りづらいしあまりしゃべっていない配信よりはずっとしゃべっていて聞き取りやすい編集した動画のほうがいいよねーとは私は思います。
www.youtube.com
あと実は地味に細々とTwitchの配信をいくつかYoutubeにエクスポートして動画化しています。でも求められているのはこういうことではないのだろうな。

話は戻って始まるまで少し時間があるのでどこか人の輪に入ってドミニオンの話でも関係ないことでも話をしていきたいなーとは思うのですが、既にできている輪に「こんちはーーーっ!」と言って飛び込めるほどコブラじゃないので
入りたいなー入りたいなーと思いながらうろうろしているボッチでした。そんなもんです。

大会が始まるとルール説明があり、なるほど、○○の陣には初めて来たけど、日本選手権の二日目とほぼ同じなんだな、二日目に出場できたことないけど
支配のルールに関する質問があったとき、どうも最新のルールに則ると言いつつ帝国時点でのルール*1を適用しようとしているぞ、と感じ勇気を出して「今は負債トークンだけ受け取るのでは」と言ったものの私の声の小ささゆえにかき消され帝国ルールが基準になることに。まあプレイヤーが共通の理解を得られていればそれでいいよね、と細かいことを気にしない私はそれ以上何も言いませんでした。というかここで机をバンと叩いて「最新のルールでは違うんだヨォォォッ!!」などと初対面が多いこの場で立ち回るなんてできるわけがない!したいとも思わない!(そして結果論で言えば支配と同時にトークンが使われることはなかった)

まあとりあえず、対戦の話に移ろう。

一戦目

二番手
礼拝堂沈ませたらどう足掻いても死なので礼拝堂-願いの井戸のド安定行動
無事沈まず4T屋敷2銅貨2廃棄の優秀な回り
初手こそ安定だったが何を狂ったか(確か)5Tで引揚水夫を購入し、圧縮するか礼拝堂を廃棄して職人を買うかの2択を強いられる
結局職人をとる選択をし、幸いにもそれ以降終盤まで職人を毎ターン引いてくれたので結果的には正しかった。
他のプレイヤーは礼拝堂を沈ませたり、思うように屋敷を廃棄できないなど圧縮で遅れをとっていたので中盤でこれは勝たなければならないと確信。安定を目指して行動するもそれが何故か逆に杜撰なプレイに繋がり鉱山の村を廃棄しながら20コイン2購入という初心者でもしないミスをかましながらも引揚水夫の暴力で1位
礼拝堂のお陰で勝ったものの5戦中一番ひどいプレイングでした。

二戦目

二番手
宮廷と支配、誰がなんと言おうと自分が求めるデッキも相手が自分に求めているデッキも宮廷支配なので素直にそれに従うことになる。ここにいるのは支配の三月だぞ。
初手は借金-借金。借金で借金を引くことだけは辛いが薬草商と借金が同時に来ることを期待するよりは正気な判断だと信じてこの初手にした。もちろんこの初手は支配に行きます宣言だがここにいるプレイヤーが三月である時点でばれているので(実際対戦後に下家のソピアネントさんに支配を買うだろうと思っていたと言われた)気にする必要はなかった。
懸念していた借金で借金を引く動きはもう2枚目の借金は要らないと思うくらいかなり圧縮が進むまで生じず、それどころか期待以上の働きをしてくれたと言わざる得ない。
金量は変性で屋敷を廃棄して金貨を獲得することで確保、これも実に素直に動き、想定より早く大衆、支配、宮廷を入れることができた。そして待望の宮廷支配、植民地と更なる支配を目論んで宮廷と大衆を増やしたがここで運が尽きる。
最初の宮廷支配以降、全ての支配と大衆が対戦相手の大衆に流されゲーム終了まで支配を一度も使うことができなかった。とにかく財宝と薬草商か変性with宮廷だけの手札をつかまされ支配どころか大衆すら使えない虚無のターンだけが流れ、支配したときに買った植民地1枚と数枚の公領属州(属州もなかったかも)だけでゲーム終了。4位
確かに支配は2枚で、大衆も3枚、行商人も2枚で、安定性は欠けていたかもしれない。しかしそれでも手札に一度も来ないのは流石に大衆の闇と言いたい。実際自分の上家は支配がない以外は似たようなデッキで何回も宮廷行商人宮廷大衆を決めていたのだから日頃の行いと言動が悪に染まっていたのだろう。

三戦目

三番手
こんなのよろずやステロしかないだろ……という空気を卓内で感じた。ゲーム開始前に誰もよろずやステロについて触れないのだ。2-5は完全な死なので頼むから3-4引いてくれーという願いは通じ無事よろずやステロを始める。2番手だけ2-5を引いて街道を買い他は全員よろずや-銀貨、そこからは誰が一番よろずやステロをうまくできるかの勝負。しかし3人とも全員よろずやステロの熟練者、つまり全員ほぼ理想的な引き方をしているのだ。最終ターンは12Tで一番手が属州を購入し残り属州は1枚、二番手に8金は嫌だ……8金は嫌だ……と念を送ると見事に7金を出しグリフィンドォォォォル!最後の属州を購入してゲーム終了、1番手と同点で1位。

少しあやしいけど覚えている限り購入手順は
銀貨
よろずや
銀貨
よろずや
金貨
銀貨
属州
属州
属州
公領
公領
属州
よろずやステロでも上ぶれしてるのになんで同点1位なんですかね?
この卓のプレイヤーは全員心優しく、私がよろずやで銀貨を取るのをよく忘れるのを教えてくださり何度も助けてもらいました。

四戦目


一番手
ねんがんの いちばんてをてにいれたぞ!

 そう かんけいないね
  事故らせてでも うばいとる
 ゆずってくれ たのむ!!

な なにをする きさまらー!

初手は2-5、一番手でしかも2-5……僥倖っ……!なんという僥倖……!、5-2よりは弱いがそれでも2金過払い医者購入は強い。が……駄目っ……!医者の過払いで見た最初のカードは蝋燭職人……!1T目で蝋燭職人を購入するミス……ドミニオン芸人魂が震える……!続いてめくるのも銅貨……次のターン避難所3セットが確定手札……!
しかし他のプレイヤーも全員医者の過払いでは銅貨しか廃棄できず、結果としてはそこまで差がつかず、そして逆に自分は4Tで5金出したのも強かった。最初に熟練工を入れてからは共同墓地と熟練工が同時に来てくれ、熟練工で捨てた銅貨を医者で廃棄する動きもでき他のプレイヤーより圧縮速度で抜きんでる。避難所は隠遁者で廃棄し、間違いなく構築は一番早く完成した。そして属州2枚買いをするぞ!というターンで熟練工3枚村無しの手札に追突し、その熟練工で最後の1枚の熟練工を引く玉突き事故で2ターンも無駄にする。その2ターンの間に他のプレイヤーに属州をあれよあれよと買われ、自分の番が回ってくるよりも早く属州がなくなってしまう。4位
事故るのは仕方がない。圧縮しているとはいえ地下貯蔵庫のような手札入れ替えとかないわけですから。しかしなぜ他のプレイヤーは事故らないのか?と思ったけど1位のプレイヤーは四番手でかつ一度事故っているんですね。属州買うのが遅すぎただけかもしれません。

ここで謝罪をいたしますが医者の過払いで見た蝋燭職人、ほぼ投げました。机の上にカードを滑らすような感じで捨て札にしようとして机を滑って落ちました。カードが曲がったとか汚れたとかはなかったので報告していませんでしたがマナーが悪かったです。申し訳ありません。
    

五戦目


四番手
冒険帝国とか勝ちてえなあと思いながらも同卓はヒロキさんとうりはりさんという、最後の最後にでかい相手が現れたなと、いや今まで対戦した他のプレイヤーも実力的に大きな差はないのですが……。
それはともかく四番手とかいう死。加えて寄付、許されません。
ともかく3-4なので騎士見習い-寄付でスタート。寄付は銅貨4枚を残し、3T完済、4Tトレジャーハンターを使って銀貨獲得5金御守り、5Tウォリアーで引ききり御守り効果で庭師と御守り……とか完璧な流れを思い描いていました。
しかし描いたのは餅。食えません。4T三番手が寄付を買ってしまったのです。つまりトレジャーハンターで銀貨を獲得できない。結果5Tでは御守りを2コインにすることでしか5金が出ないのでアンドゥイン「目論見が外れましたね」、そのターンは購入を活かして陣地2枚を獲得。それからは段取りだんだんずれてく、庭師を並べることを目指したかったのですが山切れが近くて下手に庭師を減らせない状況までうりはりさんがアイコン通りに庭師を集められるため手が出せず。それでも点数的にはいい線行きましたが時間切れ後の最後のターンでヒロキさんの2位終了を狙ったプレイで自分の番が回る前にゲーム終了アンドゥイン「わぁ」。3位
自分の番が回ってきても1位になれるとは限りませんでしたが四番手の悪いところをもろに受けた結果に。アンドゥイン「光の浄化を受けよ!」

結果

1-4-1(同着)-4-3で11.5点、19位/32位です。
大会というものではまともな結果を残したことのない私ですが今回も同じく微妙な結果に。
しかしいろいろ面白いことは知りました。例えば二戦目、大衆があるからキーカードが流されやすく借金-借金は怖いところがあると指摘を受けたことです。今まで私は序盤の大衆はあまり気にしていなかったのでその指摘は初耳で、なるほど確かにそうだな、と新たな知見を得られたわけです。五戦目での鹵獲品は罠であると指摘されていたこともいい発見です。陣地を失いたくないとはいえ、より優先すべきものが本当はあったのかもしれないと再度考えさせられました。鹵獲品を取っていなければ庭師を取れたかもしれませんしね。

次の春の陣にも参加したいなあ。たぶんそう思うことはおかしくないんじゃないかな。

*1:本当の最新ルールは海外で錬金術の第二版が発売されたときに説明されており、そこではトークン類は負債だけは支配者が受け取り、他は被支配者のものとなるとされています。