三月類がドミニオンするんじゃないかな

ボードゲームのドミニオンについて真面目に適当に語る可能性

ドミニオンの一部ルール変更とその影響について

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原文
forum.dominionstrategy.com


日本語訳
ssly-seesaw.hatenablog.com
詳しくは↑で読めるのでルールは簡潔に書きます。ここでは何が変わるのか具体的なところを書くことにします。

簡易版ルール変更点

1.はみだし者、大君主、相続がネクロマンサーと同じ形式に

ネクロマンサー、船長/Captainと同じようにサプライにあるカードを場に出さずに使用する形になります。
相続の場合、相続の効果で脇に置いたカードを使用する形になります。

1.a.角灯/Lanternの効果が「あなたが使用する」国境警備隊/Border guardとなった

つまり、サプライや廃棄置き場にある国境警備隊を使っても角灯の効果を得られるようになります(今までは得られなかった)。

1.b.場に出さずに使用する効果で持続カードを使用したとき、その持続カードの効果がすべて処理されるまで、はみだし者系統のカードは場に残り続ける

ネクロマンサーと船長は持続を使えないようにしていたのでここの処理が今まで問われることがありませんでした。しかしはみだし者で使えるようになったので明文化されました。

1.c.相続を買い、あなたのターン中であれば屋敷がアクションになるように(資本主義/Capitalismと同じ形式)

自身のターンであればサプライや廃棄置き場にある屋敷もアクションに。

2.抑留、死の荷車、略奪の一部効果が廃棄することが条件になった

抑留の抑留トークンを置くこと、死の荷車の5金を出すこと、略奪の略奪品を2枚獲得しハンデスをする効果は廃棄が条件になりました。

3.行進が持続カードを対象に取ることができなくなった

何も残っていない場なのにターン開始時唐突にカードを引いたりコインが発生していたのが良くなかったのか、持続を対象にすることができなくなりました。
なお焚火や行進→はみだし者(持続)で依然として何もない場を作ることができる模様。

4.消息不明/Lose-trackルールは移動阻止/Stop-movingルールという名前に変更され、追跡できる範囲が広がった。

廃墟に覆われた死の荷車、金貨に覆われた坑道や暗躍者など、今まで追跡できなかった捨て札に置かれたカードを追跡できるようになります。

5.サプライにないカードは名前が指示されただけで獲得できるようになった

6.コストが0未満にならない

5と6はカードテキストの簡略化、明確化のためで特にプレイに影響はありません。
銅貨を開発で廃棄したらマイナスにならないからとして0コストと1コストを取ることになる……というわけではありません(多分)。

実際どう変わるのか?

赤文字がおおむね強化青文字がおおむね弱体化、黒字はどちらともいえる、となります。

1について

使い捨てのカードを使用しても自身は廃棄されない

いままではみだし者を抑留にすればはみだし者が廃棄されましたが、これからは廃棄されなくなります。一見強化に見えますが、使い捨てカードも一部ルール変更が加わり抑留の場合は2金は出てもトークンを追加することは出来なくなりました。

しかし使い捨てカードすべてがこのルールになるわけではなく、祝宴と悲劇のヒーローと劇団/Acting Troupeは変更がないため、従来と同じ以上の使い方ができます。

廃棄ではないですが島、ワイン商もより使いやすくなるでしょう。

玉座系を使うことで2回目に使用するカードを変えられる


玉座の間→はみだし者は今まで(はみだし者が場から離れない限り)同じカードを2回使うことになっていましたが、このルール変更により1回目と2回目は異なるカードを使用することができます。

カードの名前が変わらない


場にあるはみだし者の名前ははみだし者のままです。
豊穣の角笛、巡礼、魔法のランプ、インプ、取り替え子、コンクラーベなどに影響があります。

資本主義によって財宝化しない


自身がそのカードになるわけではないので、財宝-アクションをはみだし者系統で使用してもそのはみだし者系統自体は財宝にはなりません。官吏や銀行が影響を受けます(相続なら砦も)。
https://pbs.twimg.com/media/D4nHfV3U8AAsKWa.png:large
幻のカラーリングになります。

街道など場に出ているときに効果を発揮する効果を得られない/(特に相続)廃棄しても廃棄時効果を得られない/(相続)獲得時、購入時効果を得られない

簡単に言えば線より下の効果は得られなくなりました。自身がそのカードになるわけではないので。
場に出さずに使用している時点で察することは出来ますが誤解しやすい部分だと思うので強調しておきます。

行進の後にはみだし者系統を城塞として使っても廃棄されます。自身が城塞になるわけではないので。ややこしさは減りましたが弱体化です。

獲得時効果を得られないのはほとんど弱体化ですが、呪われた村(と大使館)に限っては強化です。

相続した後ならはみだし者系統で屋敷を選べるようになる(屋敷はどこでもアクション)

今まで不可能だったはみだし者が屋敷経由で自身よりコストが高いアクションを使用できるように。
特に廃棄置き場にある屋敷がアクションになることはネクロマンサーにとって吉報でしょう。
待ち伏せで廃棄できます。
冒険の各種トークンを置くことができるようになります。小さな城/華やかな城に置けないのとほぼ同じ理由で置くことができないようです。訂正します。
例外として、海路によって屋敷を獲得することで+1購入トークンを屋敷の山におくことができます。
船長を相続して船長で屋敷を使用して……これもできなくなりました。

(相続)岐路を相続しても+アクションが得られる


いままで名前が屋敷だったため、「そのターン最初に使用した岐路の場合、+3アクション」というテキストのせいでアクションが増えませんでしたが、ちゃんと岐路を使うようになったのでアクションが増えます。

(相続)ブドウ園の点数に含まれなくなった


あなたのターン中にしかアクションにならないため、誰のターンでもないゲーム終了時の屋敷はただの勝利点です。資本主義と砦の組み合わせと同じパターンです。

(相続)カードタイプがアクション以外増えない


廷臣に弱体化の流れ弾が。

(相続)プレイ回数が2回になる


はみだし者と同じく屋敷→相続したカードで2回プレイしたことになります。共謀者と組み合わせやすくなったということです。

2について

玉座系で2度使用する意味が減る

抑留は最低限2金が2回出ますが、何も廃棄しない死の荷車は5金が出ないし、略奪は2回目は全く何も得られません。

3について

特に大きいのは雇人


役目を終えた魔除けの廃棄とかにも便利でしたが、一番大きいのはやはり雇人でしょう。単純に最後のターンにかけて行進船着き場!とかできなくなっただけでもとても痛い変更なのですが。

4について

身代わり、召喚に大きな影響


身代わりで獲得したカードが死の荷車や暗躍者であっても山札の一番上に置くことができるようになります。
召喚でも同じく、今まで追跡に失敗していた死の荷車をターン開始時に使用できるようになります。

ウォリアーで坑道が捨てられると、今までは見失っていた坑道が廃棄されます。まさかのウォリアー強化。

オンラインでの実装は?

Stefは神ではないのでこんな大規模なルール変更を数日ではできません。
まだ時間がかかりそうです。

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