三月類がドミニオンするんじゃないかな

ボードゲームのドミニオンについて真面目に適当に語る可能性

第二版に伴うテキストと一部効果の変更

大量のエラッタが発表されました。
forum.shuffleit.nl
主に購入時効果と場に出ている間を排除するのが目的のエラッタです。
多くは機能的には変わりませんが、変わるものもあり影響が大きいのも存在するのでぜひチェックしておきましょう。

購入したとき~の効果がなくなり、すべて獲得時効果に

呪われた森、沼の妖婆

「購入で獲得したとき」になった。ほぼ第二版の隠し財産と同じ。

効果はほぼ変更なし。

使者

カードを配る効果が発揮する条件が「購入フェイズで最初に獲得したカードが使者であれば」になった

豊穣の角笛やイベントによる獲得でもカードを配ることができるようになった。

港町

同じカードを獲得する条件が実験と同じになった。

鉄工所などで獲得してももう1枚獲得できるようになったので強化されたといえる。

御守り

後半の効果が「このターン次に獲得したカードと~」になった。

豊穣の角笛やイベントによる獲得でもよくなった。

公共広場

公共広場を獲得したときに購入が増えるようになった。

公共広場によって購入回数が増える可能性が増えた。強化されたといえる。

納屋

リアクションの条件が「勝利点を獲得したときに」になった。

リアクションタイミングが増えたので強化されたといえる。

隠遁者

狂人を獲得するのではなく、隠遁者と交換するようになった。
また、隠遁者を狂人と交換する条件が「購入フェイズ中にカードを獲得しなかったとき」になった。

サプライから隠遁者が減らなくなったのでいろいろ話が変わってくる。
狂人を獲得する条件はより厳しくなった。

公会堂

獲得時に2コインを持っていれば2点得られるようになった。

大幅に強化された。祝祭を使ってから工房を使うだけで2点得られるようになったため。
パドックならそのまま使うだけで4点得られる

汚された神殿

VPトークンを得る条件が「あなたの購入フェイズ中に呪いを獲得すること」になった。

呪われた金貨、絶望、相手の沼の妖婆などでも点数を得られるようになった。

列柱

獲得時に同じカードが場に出ていれば2点得られるようになった。

ネズミを使うだけで2点得られるようになった。変成、カササギ、ドブネズミの習性なども有効だろう。

探査

トークンを得る条件が「あなたの購入フェイズ中に何も獲得していない」になった。

豊穣の角笛やイベントもアウトなので弱体化。買う機会はかなり減ると思われる。

立案

立案トークンの効果が獲得時でも手札を廃棄できるようになった。

単純に強化。

徴税

負債トークンを得る条件が「そのプレイヤーの購入フェイズ中に獲得したとき」になった。

回避する手段が減ったので強化されたといえる。より邪魔になった。

過払いがキーワードになり獲得時にはたらくようになった

カードの文章中に「過払い」と書かれるようになった。これはルールブックによってその効果が説明されているキーワードである。

  • カードを購入したときに作用する(工房系で獲得しても過払いするタイミングは存在しない)。
  • 過払いの効果は獲得時と同じタイミングで行われる。

現状から変更になるのは購入時にはたらいていた効果が獲得時になるだけ。
余談だがコストに書かれていた「+」もなくなる(ブラウザ版には元からなかったが)。

石工、名品

購入時から獲得時になっただけで特に変わらない。
しいていうなら獲得する順番が石工(名品)と過払いで獲得したカードで選べるようになっただけ。

医者

獲得してから山札を見るので医者自身を廃棄(あるいは山札に戻したり捨て札にしたり)できる可能性がある。

伝令官

過払いした時点で購入した伝令官は捨て札にあるため、自身を山札の上に置くことができるようになった。
強化されたといえる。

場に出ている間の効果がなくなる


異郷のカード*1を除けば橋の下のトロル、庭師、追跡者、王女、サウナが該当する。
この変更によって現状と違う点は

  • 玉座の間系のカードによって累積する
  • 習性として(あるいは女魔術師のアタックなどで)使用すると完全に効果が失われる

習性とのシナジーを考慮しなければ強くなる場面のほうが多い。

持続に干渉できなくなる

効果の追跡に問題があるため、一部のカードが持続を使えなくなるよう調整された。

納骨堂、偽造通貨

財宝-持続を対象にすることができなくなった。
単純に弱体化。

焚火

持続どころか廃棄できる対象が銅貨だけになった。ペテン師とのシナジーなんてなかった。
もちろん弱体化。

一部カードに種別:命令の追加

王子

自身がアクション-持続-命令になった、王子が対象を取れるカードの条件に「命令ではない」が追加された。現状でははみだし者が使えなくなるだけ。
弱体化。

相続

相続した屋敷にも命令が付与される。よって屋敷がアクション-勝利点-命令となる。
弱体化だが廷臣は強化された。

その他

テキストをより単純にするための変更、それに伴い効果も一部変更された。

語り部

+1コインが+1カードを引くになった(ドローするタイミングも財宝を使用したあとになる文章になったので機能的には変わらない)。より分かりやすくなった。
基本的には変わらないが、現状と違う点はカメレオンの習性として使うと一切ドローしなくなる。

薬草商

場の薬草商を捨て札にするときではなく、場の財宝を捨て札にしようとしたときにはたらくようになった。
玉座の間で累積するようになったが、元手の負債を踏み倒せなくなったため、総合的には弱体化の面が大きい。

錬金術師

錬金術師を山札に戻すタイミングがクリーンアップフェイズの開始時になった。これはポーションを旧薬草商で山札に戻したあとだと錬金術師を山札に戻せなくなる問題を解決するためであり、ほとんどの場合は機能が変わることはない。

寄付

効果のタイミングが「(クリーンアップフェイズ時の)新たな手札を引く直前」になった。他のターン終了時に発生する効果との相互作用などの問題に対応したものだと思われる。
新たに引き直す必要がなくなり、寄付の効果から+5カードを引くという文が消えたため、前哨地の手札3枚スタートを回避することができなくなった。ちょっと弱体化。

ゲーム中最初に属州を獲得したときに発生する獲得時効果になった。属州を獲得するタイミングに気を使わないと買いたいものが買えなくなる可能性がでてきた。

技術革新

ターン中に1度しか使えないのは変わっていないが、ターン中最初に獲得したアクションじゃなくてもよくなった
より柔軟に使えるようになったのでかなり強化された。

ルール変更

購入フェイズからアクションフェイズに戻る効果(ヴィラと騎兵隊)によって購入フェイズが終了するようになる。
ワイン商と商人ギルドに影響がある(探査も影響あるがヴィラor騎兵隊を獲得しているので……)。

いつこの変更が反映される?

ブラウザ版は異郷第二版のプレビューが終了する6月29日に異郷2版と同時にまとめて反映する予定の様です。

*1:もちろん異郷にも存在するが、異郷については第二版のプレビューで明かされる模様