三月類がドミニオンするんじゃないかな

ボードゲームのドミニオンについて真面目に適当に語る可能性

適当カードレビュー:遠隔地

http://wiki.dominionstrategy.com/images/3/3e/Distant_Lands.jpg
使ったことすらないので適当ここに極まれり

使ったことないのに何で取り上げるのかというと特殊勝利点っぽくないけど実は特殊勝利点なんじゃないかという推察をここに書き留めたかったからです

※ここから次の見出しまで読まなくていいです

僕のいう特殊勝利点のイメージは庭園のような

  • 点数が不定
  • サプライによっては属州より強い
  • 安い
  • 大広間やハーレムのようなアクションや財宝カードじゃない

があります。だから大広間、貴族、ハーレム、島、坑道、農地、デイム・ジョセフィーヌは僕の中では特殊勝利点じゃなかったんですね。こいつらが属州より強いということは基本的にないよね、あったとしても属州が買えないサプライでの公領の代わりみたいなものでしかなかった
で、遠隔地もそのうちの一つで点数は4点(0点)と決まってるしアクションカードだしまあ安い(品評会だって安い)し公領の代わりかな?としか最初思ってなかったんですね。

ここまでは読まなくてもよかったです

遠隔地が属州より強いサプライが存在するのでは?

まず遠隔地の効果をおさらいしておきましょう

遠隔地 アクション-リザーブ-勝利点
コスト5

このカードをあなたの酒場マットの上に置く
                       
ゲーム終了時に、あなたの酒場マットの上にあれば4勝利点になる(それ以外の場合、0勝利点)

そのありえない点数効率

何も考えずに見れば5コスト4点!勝利点/コストで考えたら属州以上の効率です!(遠隔地0.8点/1金、属州0.75点/1金、※参考植民地0.91点/1金、公領0.6点/1金、坑道0.67点/1金)
まあこんな計算40金8購入以上のときどっち買った方がいいかっていうシチュエーションじゃないと無意味なんですけど。

1枚4点であることの影響力

1枚4点ということは二人戦では8枚あるので合計32点。これは属州5枚以上の点数になります。つまりこれを独占できれば相手に属州6枚は相手にくれてやっても勝てるわけです。これは実にヤバイ、例えば貴族って全部集めたら2×8=16点で相手がステロのような速攻戦略に走っても属州が3-5に分かれるのを許容できたわけです。それが遠隔地なら属州2-6に分かれても勝てるって書いているんだから頭おかしい。属州2-6ってほぼ負け確じゃないですか、何で勝てるんですか。
これだけ影響力があるなら遠隔地はかなり優先して取らないと属州を真面目に買っても勝てないじゃないか…?

おいちょ待てよ

…その理屈が通るなら公領だって8枚で24点、属州2-6で分けても同点になるぞ、しかし今までそんな買い方がされる事がなかった。なぜなら公領8枚が邪魔すぎるから、属州を取ったほうが早いからだ。遠隔地だって1点増えただけ、属州より先に買ったって遠隔地が邪魔なんだからやっぱり属州取ったほうが早いだろ。

遠隔地はどれくらい邪魔なのか?

はい、皆様お気づきのように遠隔地は邪魔にならない理由がありますね。遠隔地が公領、あるいは似たような点数になる品評会との最大の違いは酒場マットに送れることです。一度使ってしまえば島のようにデッキから除外されるので邪魔になることはない。
じゃあ序盤に買いあさって片っ端から酒場に放り込んでしまえば爆アド稼げる!…いや、でも購入してもデッキが成長しないぞ。

成長しないという点ではやっぱり邪魔じゃないか

うん、邪魔。でもやっぱり4点は馬鹿にならないので公爵と同じアプローチを取りながら集めると強いんじゃないかな。
つまり銀貨物量作戦ね、引ききりコンボも有効だと思います。デッキの回転の邪魔はしないからね。

ところで4点4点言ってるけど

実際は酒場マットに送るまでは0点です。しかし早めに買えばいい話だ、僕はさっきから遠隔地を早めに買う話をしているのだから別に気にすることない…
そう思っていた時期が僕にもありました


銀貨物量作戦するのはいい、しかし可能性は低いがもし遠隔地が2枚同時にきたら?ただでさえ回転が遅いのに遠隔地を酒場マットに送る機会を失えば果たしてゲーム終了までに遠隔地を4点にすることが出来るのか?
そう思うと銀貨物量作戦は必ずしも最適解とは言えないかもしれません。やはり引ききりか。

引ききりデッキ作れば遠隔地は属州より強くなるのか?

つまり属州をはなから無視して遠隔地を買い集める戦略のほうが強いのかというというと、あんまりそんな場はないかもね。

立ち位置は品評会に似ている

廃墟も避難所も闇市場もない4点止まりの品評会が一番遠隔地に近いカード、公領の代わりに買われてもそれ自体が主目的になることはないといった立ち位置。
品評会が属州より重要視されないのは属州と違ってゲームを終わらせる力が弱いからです。品評会が切れてもゲームは続くし3山切れもまだまだであることが多い。遠隔地も同じ問題を抱えているので「遠隔地独占しました、32点です」といっても属州切れるまでゲームが終わらないので相手が属州7枚以上買ってくるかもしれない
しかし品評会と違う点でデッキの回転の邪魔にならないというのがあります。これは大広間、貴族、ハーレムに似た性質です。だから最初のほうで言った貴族を集めれば属州3-5で分けても勝てるみたいなコンボの遅さを補うためのカードといった立ち位置が遠隔地にふさわしいのでは、と考えます

属州より明確に強い場合

品評会は3山切れが遠いから重要視されないと言いました。逆に言えば3山切れたら強くなるわけです。特にコンボと相性のいい遠隔地、特定のカードを集めるゲームなら自然と3山早くなりより遠隔地が強くなるはずです。例えば

寵臣
伝令官
移動動物園

どれも勝利点が入ってくると安定性がガクッと落ちるカードなので遠隔地とシナジーを形成出来ますね。

予想される強い組み合わせ

大学

アクションであるため大学で獲得できます。しかも大学は+2アクションなので遠隔地を酒場マットに送るのを阻害しない。ポーションコストであることを除けば完璧だな!

祭壇

同じく5コストまで獲得するカード、圧縮もしてるので島っぽい動きですね。ポーションいらないけど6コストは厄介。アクションも消費するしね…祭壇だけだとつらそう

ゴミあさり

特殊勝利点なのに回転の速さを求められているのでゴミあさりが使えるでしょう。もちろん遠隔地をトップに置く。

吟遊詩人

上に同じく、+2アクションが優秀な点

宿屋

遠隔地はアクションなので宿屋と遠隔地2枚を山札に戻して酒場マットに送ってしまおう。宿屋も5コストなのがネック
遠隔地以外にもドローカードと組み合わせられるなら

寵臣、念視の泉、伝令官、移動動物園

遠隔地のデッキ除外が邪魔なカードを少なくしたいこれらのカードには都合がいいです。最もアクションなので念視の泉と伝令官の邪魔にはほとんどなりませんが属州より買いやすい⁉

それなりに相性良さそう

石切場

3コスト4点に、購入が増えれば強い。集めることだけを考えるなら相性は抜群

馬商人

5金産出マン、集めることだけを考えるなら

地下貯蔵庫、倉庫、偵察隊

やっぱり回転が速いのは正義

まとめ

遠隔地は4点と馬鹿にならない点数でありコンボを支える勝利点という位置づけでいいと思います
従来の特殊勝利点とは違い回転の速さが求められているので銀貨物量作戦は相性悪いと考えられます